先日、お客さんに連れていただいた、
京都 坊主 BAR 羽田 高秀 さんから、
「月のことば」と「今日のお話」をいただきました。
光恩寺の住職さんがされているBARです。
すてきな空間で箕面の地ビールをいただきました。
月のことば(725)
昨年十月、五十六歳で亡くなられたアップル社の創業者、
スティーブ・ジョブズ氏が、スタンフォード大学の卒業祝賀スピーチで、
最後に「ハングリーであれ、愚かであれ」と締めくくられた。
彼以外にも「愚」という言葉を用いる人は多い。
法然上人も親鸞聖人も自分のことを「愚」と言っておられるが、
それは、如来さまの智恵の光を通して初めて見出された自分自身の姿であって、
他の人と比較していわれたのではなく、
またけっして謙遜や反省でもないだろう。
お念仏のみ教えに出遇えて初めて「愚」なることの深い絶望と歓喜の世界を
言葉として表してくださったのが宗祖親鸞聖人ではないだろうか。
そこには指導者意識などあろうはずはない。
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仏法によって映る我が姿は賢か愚か
今日のお話 346番
「人の縁」
毎日わたしたちは無数の人たちに出会っています。
たとえ一歩も家から出なかったとしても。
手に触れるもの。
口にするもの。
耳から入ってくる情報。
道ですれ違う人。
すべての人の縁によって成り立っているものです。
でも日常の中ではそれを忘れてしまって粗末に扱ったり、
孤独に苛まれたり、
人間って身勝手なものですよね。
いつも気づいていることって意外と難しいものです。
でも気づいたときに感謝できること、
その積み重ねが大切なのだと思います。
今日出会った誰かはその時なにも感じなかったかもしれないけど、
10年後にものすごく感謝することになる人かもしれません。
それもすべて自分の心がどう捉えるか。
それ一つで世界の見え方が変わってくるのです。
世界はあなたが創り出すのです。
一日一度、ふと足を止めて、
今、自分が見ている世界を感じてみる。
そこには無限の人の縁があり、
きっと感謝せずにはいられないと思います。
2012年5月28日(月)
京都 坊主 BAR http://bozu-bar.jp/