核酸は、大豆を豆乳状にしたものを培地として、厳選された十数種類の微生物を共棲培養させ、微生物たちが活発にエネルギーの生産を繰り返して産出された分泌物です。
核酸のなかには、DNA、アミノ酸、ビタミン、ホルモン、酵素などの栄養分が含まれています。
微生物によって産出されたエネルギーは大変微細なものであるため、私たちの体内に取り入れられると、細胞レベルで触媒としての働きを発揮するのです。
触媒:そのもの自体が形を変えて作用するのではなく、対象となるものに良い影響をもたらすことで、その対象の働きを活性化させること。
核酸は、体内の活性酸素によってこびりついた細胞のサビを分解し、細胞にエネルギーを与えます。
その結果、体内にはきれいな酸素が取り込まれ、血液をきれいにし、脳をはじめ内臓も活力を得て、体全体の若返りにつながります。
老化現象といわれるものは、この細胞の酸化によって引き起こされるのです。
私たちの腸内に生息する腸内細菌には、健康維持に貢献する善玉菌と害を及ぼす悪玉菌があります。
近年、この腸内細菌のバランスが私たちの健康状態に大きく関係していることがわかってきました。
善玉菌は私たちが食物で取り入れた栄養分を腸内で発酵させ、体内に吸収されやすい形に変換させてエネルギー源を私たちに与えてくれます。
その一方で、ストレスや有害物質の含まれる食品などによって腸内に増加した悪玉菌は腐敗産物や発がん物質を産出し、腸そのものや、血液を介して全身にまわり、各種臓器にまで障害を与えます。
これらが、がん、老化、動脈硬化、肝臓障害、免疫低下などを引き起こす原因となります。
私たちが体内に取り入れる栄養分には、善玉菌には栄養源となるが、悪玉菌には利用できない物質があります。
核酸もそのうちのひとつで、善玉菌のエサとなり、善玉菌がますます活性化され、腸内発酵が活発に行われることで私たちの体全体、細胞に至るまでエネルギーを届けてくれるのです。
食べた物が善玉菌によって発酵されると、代謝物と呼ばれる様々なエネルギー源が産出されます。
それらのエネルギー源が細胞に活力を与え、結果的に免疫力を高めたり、老化を防いでくれるのです。
もうひとつ、核酸を体内で活躍させるために必要なものが原材料として含まれている乳酸菌酵母生産物質です。
ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれているビフィズス菌のことを乳酸菌といいます。
最近よく、“生きたままお腹に届く乳酸菌がいい”と聞くことがありますが、乳酸菌は生菌といって生きた菌のため、口にしてもほとんどが腸に届くまでに胃酸などによって死滅してしまいます。
それに対して、乳酸菌酵母生産物質というのは腸内で善玉菌が産出している代謝物そのものなので、口から取り入れられるとそのまま腸まで届けられ、代謝物に恵まれた腸内環境により、さらに善玉菌が活性化されるのです。
冬虫夏草という成分は、主に昆虫のさなぎや幼虫に寄生する特殊なキノコから抽出されたエキスのことです。
古代から中国の歴代王朝では、無病息災・諸病治癒・不老延命・精力増強に著効ありとして、宮廷を中心に珍重してきました。
現代では、がん治療の際の有効性が特に注目され、抗がん治療の副作用が軽減されたり、患者自身の自然治癒力を向上させるとして見直されています。
冬虫夏草の抽出エキスが体内に取り入れられると、まず体のパトロール隊であるNK(ナチュラルキラー)細胞が劇的に活性化されるといわれています。
NK細胞は、がん細胞を選択的に攻撃し殺します。
冬虫夏草そのものが直接がんをたたくわけではなく、NK細胞を活性化させることで体に本来備わった自然治癒力を高め、がん細胞に対する免疫力を高めます。
遺伝子に何らかの原因で傷ができ、がん化しても、年齢が若い間はNK細胞がすかさず破壊してしまうので、めったに発病しません。
しかし、加齢とともにNK細胞の活性が低下し、免疫力が落ちてしまうのです。
免疫力を高く保つには、老化現象を防ぐのが良いですが、免疫細胞を元気づけることもがんを予防することにつながります。
もちろん、免疫力というのはがん細胞に対するものだけではなく、体に起こる様々な老化現象や病気を未然に防ぐエネルギーとなります。